第80期名人戦 第四局

この対局も危なげなかった。

序盤こそ時間でリードを許したが、終わってみれば一時間以上残しての終局。

格の違いを見せつけた。

前回にも書いたが、このシリーズはすべて渡辺優勢で終盤を迎えている。

力で圧倒することがあらゆる勝負事での必勝法だ。これができれば、そう簡単に負けることはない。

この一番、斎藤八段が勝てば「ひょっとするか」と思ったが、それを許さなかった渡辺名人の貫禄は流石の一言。

次局は渡辺名人の先手番だ。是非決めきってほしい。

第五局は、岡山県倉敷市の「倉敷市芸文館」で5月28・29日に行われる。