思い通り

思い通りに行くことはどれくらいあるのでしょう。

将棋を指していて、思い通りに進行することはまずありません。

プロの棋士の方でも、十手先を正確に予想することさえ難しいと言われています。

私は将棋を指す時、絶対的な自信を持って「相手はこう指してくる」と思って指しているのではなく「たぶんこういう方向性だろうな」と思いながら指しています。

八十一マスの将棋ですらこうなのですから、人生というどれくらい可能性があるかわからないものは思い通りになりそうもありません。

ですので、思い通りにいかないことは自然なことなのではないでしょうか。

ですが、将棋でも人生でもたまに思い通りに行くこともあります。

それは意外であると同時に、退屈なものなのではないでしょうか。