以前、碁会所に初めて行った時に棋力認定をしていただきました。

碁会所の先生と九子局で打つのですが、先生は七十歳くらいの男性で当然のことながらボロボロに負かされてしまいました。

終局したあと、先生に「ここはこう打っていれば生きていましたよ。しかし、あなたは強い碁を打たれる。十八級です」と言っていただきました。

そのごはその先生と詰碁を解いたり、一緒に来ていた同じくらいの級位の方と碁を打ったり。

時々、先生も他の級位者の方と打たれるのですが、同じように終局後に一言二言悪かったところを指摘するだけで、あとはなにも言いません。

やがて閉所時間になり、帰り際に少し先生と談笑する機会に恵まれたので、四方山話をしていると、先生が「ちょっと前にね、温情で八段にしてもらったんだよ」と嬉しそうにおっしゃっていました。