54字の物語

54字の物語というものがあります。

私も書いていますが、これを最初に作った方は、惜しいことをされたなぁ、と思っています。

54文字ではなく、59文字にしていれば、間違いなく日本を代表する文学になっていました。

59という数字は、素数です。

そして、素数の順番から見ても、素数です。

そして、その素数も、また順番から見れば素数なのです。

これは、俳句の十七音、短歌の三十一音も同様です。

千利休の「稽古とは一から習い十を知り十よりかえる元のその一」の精神が含まれているのかもしれません。

ともあれ、素数というのは、日本や日本文学を語る上で欠かせない存在です。

芸術とは、ほんの少しの差なのだなぁ、と書きながら思っています。