シンプル。だけど非凡。
ユニクロのキャッチコピーにこんな言葉が使われていた。
ユニクロが徹底した市場リサーチをしている、という前提に立つが、シンプル=平凡、という群集心理がそこにはあるのだろう。
凡極めれば凡ならず、とは私の考えた言葉だが、群衆には平凡という言葉はあまりいい印象も持たれていないらしい。
「誰かと違う」という感覚を持ちつつ「だけど、突飛ではない」という安心感も欲しい。
よくばりというべきか、村社会というべきか。
イケアだったかのCMでも、地域によって内容を変えているらしいから、ユニクロも世界展開しているし、このキャッチコピーは日本の村社会、画一社会、一億総中流、人類皆同じ、をよく表しているといわれれば「天晴れ」という言葉を送るのが適当なのかもしれない。
そんなことはない、という声もあるかもしれないが、ユニクロがこのキャッチコピーを採用している以上、そういう下衆の勘繰りを入れられても仕方ないというものだ。
「私は私。だから、この服を選ぶ」のようなキャッチコピーが、そろそろ採用されてもよさそうなものだが。
クエスチョニングの私が生きやすい日本になるのは、まだまだ先のことになりそうだ。