満場一致

少し前からyoutubeで低評価が表示されなくなった。

そのおかげで、一瞬だが、見ている動画を誰もが支持している印象を持ってしまう。

しかし、そんなことはありえない。

2002年、サダム・フセインが出馬した大統領選では、投票率100%で、サダム・フセインの再選が決まった。

この数字を見て「イラクという国はなんと素晴らしい国なんだろう」と思う人は少ない。

改ざん、或いはなんらかの操作があった、と誰もが思うだろう。

100%支持されるということはまずありえないし、その裏に必ず不正が働いているとみて間違いない。過去に私が書いた確率というブログにもあるが、打率10割のバッターはそのバッターが天才なのではなく、なんらかの不正を働いているのだ。

人を支持する、という抽象的なものは特に満場一致が取りにくい。

だから、最近はyoutubeでその動画がどれくらい信憑性があるのか調べるのが少し難しくなった。私は低評価の数で、ある程度の信憑性を測っていたから。

難しい時代になったものだ。

そしてこれは、他人からの評価にもそのまま使える。

自分が周りから100%評価されることはまずない。あったとすれば、なんらかの陰謀、策略によるものとみて間違いないだろう。

私の経験や、いろいろな資料、統計、人間のバイアスを考えるに、周りの評価は賛成派が二割、中道派六割、反対派二割がおおよそ健全と呼べる周りからの評価だ。

周りからの反対がある程度あるというのは、自分が健全な状態を保っているという一つの指標として使っていい。

むしろ、誰も反対していない、ということに疑念を抱けないと「自分は素晴らしい人間だ」と勘違いし、最後には、フセインのような末路をたどるかもしれない。

 

最後に、参考になったyoutubeのリンクを貼っておく。

www.youtube.com