豊かさとはなんでしょう。
大昔の豊かさは、目に見えるもので、それはほとんどがたくさんの物を持っていることでしたが、これだけ物があふれている現代で、物をたくさん持っていることにあまり価値はありません。
今の豊かさは、昔とは違い目に見えないものが大半を占めていると思います。
静かな時間を過ごす、気の置けない友人とおしゃべりをする、好きなことに没頭するなどです。
なぜ、今の豊かさは目に見えないのでしょう。
それは、目に見える豊かさとは、豊かさのほんの一部でしかないからです。
優しさや幸せ、戦争のない平和な世界とは、往々にして目で見ることはできません。
そして、人間は目に見えるものしか存在を認識できない側面があります。
ですが、優しさや幸せのない豊かさを、多くの人が求めているとは思えません。
また、目に見えないというのは貧しさにもいえると思います。
今の貧しさは、目に見えないのではないでしょうか。