パンドラの箱

どうやら実際のパンドラの箱とは違うのですが、私の聞いたパンドラの箱の話はこんな話です。

パンドラという箱がありました。

その箱を開けた人には、この世のものとは思えない絶望と恐怖が襲います。

ですので、誰もが開けた瞬間箱を閉じてしまうのです。

しかし、ある心の強い人がパンドラの箱を開けました。

そして、この世のものとは思えない絶望と恐怖が襲いかかります。

ですが、その心の強い人は耐えます。

耐えて耐えて耐えて。

やがてすべての絶望と恐怖が出尽くしたその時に、最後に出てきたのが「希望」でした。

この話をした人は「世の中には、夢を持ちたい、希望を持ちたいという人が多いですが、そのためにはまず、絶望と恐怖に耐えなければならないのです」といっていました。

確かに、絶望や恐怖に裏打ちされていない夢や希望は、どことなく嘘っぽいものです。

哀しいこと、苦しいことがあるから、嬉しいこと、楽しいことも格別なものになる。

禍福は糾える縄の如し。

そんな気持ちでこれからも人生を生きていけたらと思います。

 

11月は更新をお休みします。