あるとき、十羽連続で黒いカラスが通りました。
そこで、観察したところ六百羽連続で黒いカラスが通りました。
なので人は「世の中には黒いカラスしかいない」と結論付けました。
そこへ、一羽の白いハトが通りました。
すると、誰もがいいました。
「あの白いハトは間違っている」
無茶な話だと思われるかもしれませんが、世の中にたくさんある話だと思っています。
女性の社会進出がいい例で、いままで女性は社会進出しなかったのだから、社会進出する女性は間違っている、という理屈です。
ですが、必ずしもいままでと同じことがこれからも起こるとは限りません。
白いハトは、世の中にたくさんいるのですから。