野球の投手での限界は、150試合連続完全試合です。
現在の公式戦は143試合なのに、なぜ一シーズンで150試合も登板できるかというと、移動日の関係や、オールスター休みまでにどれくらい試合が消化できたか、雨天中止など様々な理由で、各球団の試合消化数にずれが生じるのです。
そのため、トレード期間中に試合消化数の多いチームから試合消化数の少ないチームへ移籍を繰り返すことで、より多くの試合に登板できるわけです。
わたくしは、150試合としましたが、もっと多くなる可能性もあるわけです。
そして、150×27なので4050打者連続三振を達成し、シーズンを終了します。
もっとも、打者の場合、全打者が十割になると一試合も消化されずに、千年以上が経過するというカオスが待ち構えているわけですが。
これが、野球という宇宙の限界です。
しかし、それを理解していても、現実の野球というものは楽しいものです。
計算で疑いようのない答えが示されているにもかかわらず、です。
いま、多くのものがAIで解明されようとしています。
ですが、わたくしはたとえAIで解明されたとしても、その解明された事象そのものの魅力が失われることは少ないと考えています。
短歌や俳句、小説など文学は別として双方向性の(プレイヤーがいてお客さんがいる)スポーツなり事象は、そう簡単に滅びないと思っています。
そこに至るプロセスを、わたくしたちは楽しんでいるからです。
そして、これからの時代は結果に拘ると、とても生きづらい世界になるのではないかとも思っています。
結果だけで争うと、どうしてもAIには勝てないからです。
しかし、結果ではなく、その結果に至るプロセスに、面白さや感動を見出すことができれば、これからの時代も、充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。