低賃金は長時間労働を間接的に是認している。
長く働かないと、生活できないからだ。だから、多くの発展途上国は低賃金で、先進国では高給になる。
発展途上国の主労働はブルーカラーで、先進国ではホワイトカラーだ。
と、いう見方をすれば、まだまだ日本も発展途上国か。後進国ではない、と信じたいところだが。
とかく日本では長く働けるのが美徳だ。簡単に短時間に仕上げてしまうと「雑だ」とか「しっかりしてない」とかいわれる。
和食の基本は「手間をかける」ことだそうだが、やたら時間をかけて作り上げたものに「美学」を見出すのが日本人の思想なのだろう。
「やらなくてもいいことならやらない。やらなければいけないことは手短に」がモットーの私とは相容れない思想だ。
だからこそ、お互いにいがみ合うのかもしれない。私なぞは放っておくが、相手さんは違う。
なんとか私の思想がいかに間違っているかを、素晴らしい説教と共に正してくる。
それも時間をかけて。
まあ、正してくるのはいつも、他者の価値観や思想を受け入れられない、生粋の「日本人」なのだが。
自分の意見をしゃにむに押し通そうとし、そこで衝突すればすべて他責にしてしまうのは「日本人」というより「子ども」といえそうだが。
ひょっとすると「日本人」とは「子ども」という意味なのかもしれない。
そう考えると、いろいろ合点がいくので、書き留めた次第だ。