オオカミ少年

オオカミが来た、と少年はいいました。

村の人たちは驚いて外に出たのですが、それは少年のホラでした。

それが何度も繰り返されたので、誰も少年の話に耳を貸さなくなりました。

しかし、ある日本当にオオカミが来て、それを少年はあちこちにいって回ったのですが、村の人は誰も耳を傾けようとはしませんでした。

有名なオオカミ少年の話ですが、この話で私が一つ疑問に思うのは、なぜ村の人たちがオオカミへの対策をしなかったか、ということです。

驚いて外に出るくらいなのですから、なにか対策を打ってもよかったのかなと思います。

嘘をつかないことも大切だったかもしれませんが、それと同じくらいオオカミへの対策を万全にすることも大切だったのではないでしょうか。

私には、この問題の責任が少年にだけあるとは思えないのです。

嘘をただ騙されたと思うのではなく、そこにあるエッセンスを見つけようとする。

そういう考え方も、あるのではないでしょうか。