なにかで「アバターを作るなら女性のキャラクターでやりたい」と誰かがいっていた。
多くの人が賛同していたと思う。
妾はこれが不思議でならない。
男性優位で産み出されたすべてのものは、男性が得をする構造になっている。
こと日本ではその傾向が顕著だ。
アイドルだって政治家だってスポーツだって、すべて男性優位だ。
男性はSMAPだが、女性で四十代になってもアイドルグループの一員として活動している人を、知っているだろうか。
スポーツも、女性だけのチームで大盛り上がりしている競技を妾は知らない。
あるとしても、カーリングくらいか。
以上、列挙したことからもわかるように、たとえアバターであっても、男性でプレイすることが圧倒的に得なのだ。
受けは悪いかもしれないが、いたずらに可愛さやセクシーさを求められず、追い求めなくてよくなるし、なによりセクハラの被害は桁違いに少なくなるだろう。
ステレオタイプ的に女性は兎角、若くて美人(あるいは可愛く)なくてはいけないから、デジタルの世界でもそれを演じるのはひどく疲れることになる。
それを演じることが現実世界で嫌になったから、デジタルに流れた部分もあるだろうに。
まあ、現実世界で若くて美人、可愛いを手に入れたのはごく限られた人々だし、それを知らず『あんなキラキラしてみたい』と思う人が、アバターを女性にするのだろう。
そして、そこで現実世界の若くて美人で可愛い人が被っている被害を受けて、目が覚めれば、それはそれで人類の進歩に寄与するのだからそれでよいと思っておこう。
美人で可愛くいるのも、並大抵のことではないし、それでどれくらい不利益を被っているかわかったものではない。
隣の芝は青い、とはよくいったものだ。
妾がアバターを作る時は、BTSのJUNGKOOKさんみたいな男性の可愛らしくもイケメンなアバターでやろうと思っている。
可愛くても、中世的或いは少し男性の要素を入れることで、アバターとしての生きやすさはぐっと増すと思っている。
ひょっとすると女性のアバターに投げキッスをしても、セクハラには問われないかもしれない。
男性で三十代でイケメンで右利きで大卒。
これが、最強アバターのプロフィールだと思っている。