アイドルと民主主義

民主主義が素晴らしいなら、なぜそれをアイドルの世界にも導入しないのか、いつも不思議に思っています。

アイドルは、基本的に事務所が選んでデビューしていくわけですが、これはまったく民主主義的なプロセスではありません。

明らかに独裁的でしょう。

ですが、多くの人はこの独裁的な形でデビューしたアイドルに魅了されています。

少なくとも、政治の世界よりはファンが多いようです。

ともなれば、この形を政治の世界にも、と考えるのが自然だと思うのですが、どういうわけかそうはなっていません。

なぜなのかは、わたくしにもわかりません。

政治だけは民主主義であってほしいという、なにか祈りにも似た情念が国民にあるのでしょうか。

第一次産業第二次産業第三次産業、その他諸々。

多くのサービスや物は、極めて少数の人が決定権を握り、市場に出回っています。

それに異を唱える人は、あまりいません。

第一次産業に民主主義を」といったプラカードを持ってデモ行進した人を、わたくしは知りません。

政治が民主主義的であった時の優位性と、独裁的であった時の優位性を論じるのは、一先ず置いておいて、政治もサービスの一つとして考えた時に、民主主義で好まれる多数決で決めると、独裁的の圧勝でしょう。

では、政治はなぜ民主主義的であるべきなのか。

ちょっと調べてみようと思った昼下がりです。