食事量と仕事量

食事量と仕事量は似ていると思っております。

一人が一日に食べられる食事というのは決まっています。

そして、そんなに食べないほうが、健康的に生活できるものです。

例えば、一日2000キロカロリー食べれば健康に暮らせる人が、仕事だからと一日3000キロカロリー食べるとどうなるでしょうか。

おそらく、一カ月程度で体調を崩してしまうのではないでしょうか。

そして「だらしない。人間というものは一日3000キロカロリー食べなければならないのだ。そんなこともできないなんて、人としてなっていませんね」と言われるかもしれません。

あくまでも一日3000キロカロリーを摂取しなければ人として認められない社会、というものは、歪な社会と言って差し支えないでしょう。

3000キロカロリー食べるだけが人生ではありませんし、3000キロカロリー食べられたからと言って、なにか誇れるわけでもありません。

人には人の食事量というものがあるからです。

仕事量も同様ではないでしょうか。

誰もが週五日8時間働けるわけではないのだと思います。

良し悪しではなく、体質的に長時間働くことができない人も一定数いるのではないでしょうか。

そんな人に長時間労働を強いても体を崩すだけですし、長時間労働だけが、誇らしいことでもありません。

将来的に、その人が一日何時間働けるか、検査をすればわかる時代が来ると思っております。

わたくしとしては、一日に何時間働けるかは、一日に何キロカロリー摂取すれば健康でいられるかを測ることと同じくらい、簡単に計測できるものだと思っているからです。

同じく将来的に、長時間労働は、メタボリックシンドロームのように「病気」とカテゴライズされると思っております。